ANIMAXコミックスとは | 一二三書房公式サイト
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ANIMAXコミックスとは

ANIMAXコミックスは、アニメカルチャーを通じた心躍るエンターティンメント体験をより多くの方にお届けしたいという思いから立ち上げました。今後、厳選された小説をもとにした異世界ファンタジーを中心としたコミックの連載と提供を行ってまいります。

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  • 「ANIMAXコミックス」は、2022年10月17日より開催中の『第三回 一二三書房Web小説大賞』へコミカライズ賞として参加し、3作品を「ANIMAXコミックス賞」として受賞致しました。

    ANIMAXコミックス スペシャル企画

    「ANIMAXコミックス」では、コミカライズ賞の候補にノミネートした作品に関して、『名探偵コナン』や『犬夜叉』等のアニメを手がけたプロデューサーの諏訪道彦氏と『るろうに剣心』や『戦場のヴァルキュリア』等のアニメを手掛けた成毛克憲氏が審査員として選評いたします!さらに、アニメ専門チャンネル「アニマックス」で膨大なアニメ作品を取り扱う編成担当や数々の作品をPRしているマーケティング担当者も審査に加わるため、大人気アニメのプロデューサーにあなたの小説を読んでもらえるまたとない機会となります!このチャンスを生かし、ぜひ、あなたの夢を掴んでください!

    コミカライズ賞(ANIMAXコミックス)

    カノン・レディ〜砲兵令嬢戦記〜

    村井 啓

    諏訪道彦氏

    およそ軍人という役目を務められるとは思えない令嬢が、その意思を持って自分の国を守るべく奮戦するストーリー。しかも姉妹で。人の命が軽んじられてるかのような戦場の各シーンにおいて、彼女の覚悟の軽さが垣間見えるも、それらを経験として積み重ねて成長していくキャラクターが素晴らしい。しかしこの戦記の本当のポイントは、女性というより彼女のセンス。リアルな戦場における比類ない(通常の戦略では思いつかない)彼女の発想が、難局を突破していく場面は痛快で、チカラ無きOLが常識に囚われないアイデアで出世していく様を思い起こさせてくれる。エリザベスとエレン、作品がメディアに飛び出したら、この姉妹の行く末は読者ならずとも応援したくなるだろう。

    成毛克憲氏

    読み進めるに連れて面白さがどんどん増していき、「早くこの続きが読みたい!」と思わせてくれる作品でした。国家間における駆け引きやそこにうごめく登場人物たちの思惑、利害、エゴのぶつかり合い。そして、主人公エリザベス&エレン姉妹の驚愕の出自など、単にファンタジー戦記のジャンルに収めてしまうには勿体ない、人間ドラマとしてもしっかり書かれている骨太の一本でした。戦場シーンも丁寧かつ克明に描写されていて、そのシチュエーションが容易に映像として脳裏に浮かび上がってきました。全体としてのドラマツルギーが小説の段で既に構築されており、傑作と言えるでしょう。

    編集部コメント

    産業革命が始まった近世末期の異世界を舞台にした本作は「剣と魔法」や「チート能力」が登場する異世界作品が多いなかで異彩を放つ、大砲で戦う姉妹を描いた戦記モノ。商人の跡取りとして生まれたものの軍人として名を上げるために戦地に赴く主人公姉妹の戦いは、戦争のイロハを知らない人が読んでもリアリティーを感じるほど緻密に描かれながら、エンタメとしての痛快さも併せ持っていると感じました。個性豊かなキャラクターたちのやりとりもコミカルで愛着が持てます。小説としての文章の巧みさもさることながら、マンガ映えにも期待できそうということでW受賞に至りました。

     

    とある伯爵令嬢の奮闘記~異世界転生、誰もが喜ぶと思うなよ?~

    甘寧

    諏訪道彦氏

    まず冒頭、令嬢である主人公ローゼルたちが特殊な仕事を生業にしている。ここのつかみが上手く、そこで読者に打ち込まれたその手のクサビが、その後カタチを変えて展開していく人間関係にじわじわ影響していくのが面白い。特殊な生業がそのママのカタチでオモテに出ないで、ローゼルを巻き込むドラマが進行していく展開に、知らず知らずのうちに引き込まれていくのが一種の快感めいて。さらに主人公の客観的で落ち着いた自己観察、そして恋愛感覚のある種の欠如。これらが奇妙なバランスを持って、読者をこの作家の打ち出す異世界にすんなり導いてくれてる。なかなかできない所業だと思います。さてあり得ない主従関係を結んでしまったルドとの行く末が楽しみです。

    成毛克憲氏

    「とても読みやすく、各章物語が着実に読者側に蓄積されていくタイプの小説だなぁ」というのが最初に読み終えた時の感想です。俗に言う原作付きマンガと見まがうような、まるでコミック用に書き起こされたかのようなテンポ良い作者の筆致は才能の一つと言っても過言ではありません。主人公の設定も前世は冷酷無比なマフィアで異世界転生後は殺し屋の顔を持つ伯爵令嬢という落差が、物語のとば口から作品の面白さに勢いをつけているように感じました。国家紛争や恋愛模様、それらに絡んでくる心理戦など、硬軟織り交ぜた展開は性差や年齢を問わず色んな方々に楽しんでもらえるはずです。

    編集部コメント

    キャラを通じて設定と世界観を見せていくスタイルが確立されていました。一人称の語り口がややしつこいと思う部分もあるにはありますが、主人公のキャラ性の担保になっていて、面白く読ませていただきました。続きが気になります。

     

    異世界に召喚されて私が国王!? そんなのムリです!

    shiba

    諏訪道彦氏

    普通の日本人女性美波による異世界召喚物語。しかしすぐに次期国王となっているところが普通とは異なる面白設定か。そのまますんなり国王としての辣腕発揮?と思いきや、国王修行の旅に出る。この修行内容が異世界での出来事なのに、なぜか現世界の我々に親和性のある内容で。2度と会えないはずの両親に電話がつながったり、気持ちの良いファンタジー要素満載感も、読む者の心を満たしていってくれます。毎話毎話ジェットコースターのように主人公が経験を積んでいくそのリズムの良さには舌を巻くのですが、もしひとこと言うのでしたら、「美波がつまずかなさすぎる」点でしょうか。こうして気持ちだけでも主人公に重ねて安心して読んでいける快感、これが今のweb読者に必要なコトなんでしょうね。

    成毛克憲氏

    当該作者もリズミカルに筆を走らせる、読み手を飽きさせずに物語を進めるテクニックを持った一人だと思います。仕事終わりのOL海部美波が帰宅すると何と国王陛下の玉座が用意された異世界へと召喚。すぐさま鎮座するのかと思いきや、美波に待ち受けていたのは騎士団での過酷な訓練や冒険者としての都市巡回など試練の連続。戸惑い苦悩しながらもあらゆることに順応し、やがて王国改革を推し進めていく美波のひたむきな姿は必ずや読者の琴線に触れるはずです。もしや美波は漫然としたOL生活の記憶が発露となり、自己の存在を肯定された異世界に心の解放を向かわせたのかもしれません。美波の成長譚が随所に楽しめる、そんな作品だと思います。

    編集部コメント

    28歳のOL・海部美波が神に選ばれた国王として異世界に召喚され、戸惑いながらも国王としてアラミサル王国を導いていくファンタジー作品。安易な展開だとチート能力で国王として大活躍となるところを、本作では新兵として騎士団に入って訓練を受けたり、家出をしたりして、国民と触れ合い、国を導く意思を強めていきます。コミカライズにより、美波の見るアラミサル王国の魅力を表現して、読者にも好きになってもらうとともに、美波を応援してほしいとも思える作品です。

     

    選評者紹介

    諏訪道彦

    ytvNextryエグゼクティブプロデューサー。読売テレビ編成局 アニメーション部 エグゼクティブプロデューサーとして、『名探偵コナン』や『シティーハンター』、『YAWARA!』、『金田一少年の事件簿』、『犬夜叉』等、数々のヒットアニメのコンテンツをプロデュース、最近作は、『半妖の夜叉姫』企画協力、『王様ランキング』協力プロデューサー、劇場版『神在月のこども』スーパーバイザー等を行う。現在は大阪芸術大学客員教授や、文化放送でラジオパーソナリティを務める傍らヒットアニメーションコンテンツの企画開発を行う。2013年劇場版『名探偵コナン』シリーズで藤本賞特別賞受賞。

    成毛克憲

    SPEビジュアルワークス(現アニプレックス)でTVアニメ『るろうに剣心』のアシスタントプロデューサーとしてアニメ制作のキャリアをスタートさせ、劇場版アニメ『るろうに剣心 -維新志士への鎮魂歌-』、OVA『るろうに剣心 -追憶編-』のプロデューサーを歴任。以後、『も~っと!おジャ魔女どれみ』、『シャーマンキング』、『戦場のヴァルキュリア』、『新あたしンち』等のプロデューサーを担当。『ムヒョとロージーの魔法律相談事務所』では企画プロデュースを務め、同作の1stシーズンで『第9回衛星放送協会オリジナル番組アワード』のアニメ番組部門最優秀賞を受賞。少年ジャンプ+とアニマックスで共催した『アニメシナリオ大賞』では総合プロデューサーを務め『ルガーコード1951』のコミカライズ化とアニメ化を手掛ける。現在アニマックスでアニメプロデューサーを務める。

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