添い寝バトル 前編
深夜、城内が静まり返る中、ナツキはベッドに身を横たえようとしていた。
カリンダノール城主になってからというもの、街の活性化に、カレー会社の設立にと、忙しい日々を過ごしているのだ。
「ふうっ、調味料の選定も終わったし、あとは明日にしよう」
布団に入ったナツキは、すぐに静かな寝息を立て始めた。
ルーテシア帝国の内乱を収め、戦争を止めたナツキは奇跡の勇者である。
ここ、貞操逆転世界であるルーテシア帝国では、ナツキの名を知らぬ者はいない。姉喰いスキルで女を堕としまくるナツキは、違う意味でも英雄だった。
誰もが憧れ、一夜を共にしたいと願うくらい。
そんなナツキを、彼女候補である大将軍が放っておくはずもなく――
「よし、誰にも気づかれていないわね」
ナツキの部屋に忍び込もうとする女が一人。そう、ナツキの彼女候補一号、フレイア・ガーラントである。
迫力の巨乳とムッチリしたデカ尻。普段は威厳ある大将軍なのに、ナツキの前では甘々なお姉さんだ。
「ぐへへぇ♡ ナツキ少年の無防備な寝顔ぉ♡ じゅるり」
舌なめずりをしながらフレイアはベッドに近寄る。夜這いするつもりなのだ。
「ナツキぃ♡ 朝まで一緒よ♡」
蕩けた顔でそう言うと、フレイアはベッドに潜り込んだ。
「んんぅ♡ ナツキぃ♡」
イケナイコトをしようと企んでいたフレイアだが、あまりの心地よさに体が緩み切ってしまう。ナツキの胸に顔を埋めたまま眠りの世界に落ちていった。
「すやすや…………」
ガチャ!
ヒタヒタヒタ―――
ナツキとフレイアが熟睡しているところに、新たな影がひとつ。
「んっ、誰にも気づかれていないはず……」
抜け駆けして夜這いにきた女の名は、彼女候補二号、シラユキ・スノーホワイトである。
絶世の美貌にスレンダーなプロポーション。魅惑の脚線美をもつお姉ちゃんだ。
「ふひっ♡ ナツキと添い寝だぁ♡」
普段はクールで凛々しいシラユキだが、ナツキの前では若干ポンコツ気味だったりする。
ベッドにフレイアが眠っているのも気づかず、スルスルと布団に潜り込んでいった。
「弟くん♡ ふあぁ♡」
イケナイコトを企んでいたシラユキだが、あまりの心地よさに体が緩み切ってしまう。大きな胸に顔を埋めたまま眠りの世界に落ちていった。
まて、それはナツキでなくフレイアだ。
「んっ、あれっ……」
しばらくするとフレイアが目を覚ました。
微睡みに身をゆだねていたはずが、当初の目的が頭をよぎる。
(そ、そうだ! 私はナツキとイケナイコトをしようとして……。ぐへっ、ぐへへっ♡ ナツキの体を触っちゃお♡)
フレイアは、隣に眠るスレンダーな体を弄り始めた。
まて、それはナツキではなくシラユキだ。
「んっ♡」
これに驚いたのはシラユキだろう。一緒に眠っていたはずのナツキが、自分の体を弄り始めたのだから。
(な、ナツキぃ△ ダメだよぉ♡ そんなエッチな手つきでぇ♡ 我慢できなくなっちゃうよぉ♡)
思い切り誤解したシラユキが、情欲の炎をその身に灯す。
訪れるのは、百合堕ちの危機か、それともナツキのお仕置きか。事態は、一刻の猶予もない緊迫の様相を呈してきた。
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